北海道の廃線を歩く2~旧国鉄興浜北線 斜内駅~
2007年夏に北海道を旅しました。その時に昔走っていた鉄道の跡を随所で見ることができました。その跡を紹介していきます。はじめは北海道オホーツク海沿いの旧国鉄興浜北線斜内駅の跡です。
旧国鉄興浜北線は北海道東北部、浜頓別から北見枝幸までの30,4キロのローカル線でした。世が世ならば、さらに南を走っていた興浜南線と結ばれ、稚内から網走までのオホーツク縦貫線の一部になるはずであったのですが、残念ながら昭和60年(1985年)7月1日に廃止になってしまいました。斜内駅はその興浜北線の浜頓別駅から2つ目の駅でした。
廃線後も8年くらいは線路やホーム跡も残っていたようです。
参考サイト
http://www.dodoshiryo-hokkaido.info/tedium/2010/06/27/shanai_station.htm
2007年夏の時にはかろうじて駅舎が残っていましたが、あとは全く跡かたもありません。1993年の写真を比べると、風除けの壁をとりこんで倉庫か何かに使っているようです。斜内駅という名前が書いてあるのが唯一駅のあった名残ですね。
ホームがあったであろう場所はもう一面の草原。ここに列車が来たという事は想像すらできないですね。奥が北見枝幸方面です。
駅前の国道に出ると、前方に突き出た岬があります。神威岬です。この岬を回りこんで興浜北線は走っていました。灯台付近は撮影の名所だったらしく、斜内駅で降りて歩いて行ったファンも多かったらしいです。
いまはパラパラと家がある程度で、歩いている人は誰もいません。時代の流れを感じます。もう22年前も前なんですねぇ。