北海道の廃線を歩く17~旧国鉄湧網線 芭露駅~
2007年夏に北海道を旅しました。その時に昔走っていた鉄道の跡を随所で見ることができました。その跡を紹介していきます。今回からは旧国鉄湧網線の跡巡りです。
旧国鉄湧網線は北海道東部の都市、網走から名寄本線の中湧別までをむすぶ89,8キロのローカル線でした。主にサロマ湖沿いを通り、日本で上位に入る美しい車窓を誇るローカル線でした。国鉄の分割民営化直前の昭和62年(1987年)3月20日に残念ながら廃止になってしまいました。
芭露駅は中湧別から駅としては1つ目、国鉄時代は駅としては認知されていなかった仮乗降場を入れると3つ目の駅でした。参考にした廃線のガイドブックには駅舎等が残っているとのことだったので楽しみにしていたのですが、行ってみると、こんな感じでした。
これは駅があったであろうスペースです。駅に関するものと言えば、
駅の碑とその後ろに置かれた枕木のみでした。
後で聞けば、老朽化のため、訪れた前年の2006年に撤去されたそうです。それまでは地元の人たちが管理をされていたそうで、廃線後19年もの間、きちんと管理されて良かったなという気がしますが、でも本当に残念でした。ホームでも残っていると往時を忍びやすいんでしょうが、それはよそ者の勝手な感想なんでしょうね。
駅から国道まではいかにも駅前通りという感じの道路でした。
なんとなく切ない夏の夕方です。