北海道の廃線を歩く18~旧国鉄湧網線 計呂地駅~
2007年夏に北海道を旅しました。その時に昔走っていた鉄道の跡を随所で見ることができました。その跡を紹介していきます。今回は旧国鉄湧網線の跡巡りです。
旧国鉄湧網線は北海道東部の都市、網走から名寄本線の中湧別までをむすぶ89,8キロのローカル線でした。主にサロマ湖沿いを通り、日本で上位に入る美しい車窓を誇るローカル線でした。国鉄の分割民営化直前の昭和62年(1987年)3月20日に残念ながら廃止になってしまいました。そのあとをたどりました。
計呂地駅は中湧別から駅としては2つ目、国鉄時代は駅としては認知されていなかった仮乗降場を入れると5つ目の駅でした。夕方、計呂地駅に到着すると、比較的いろいろなものが残っていました。
まずは駅舎。
駅舎の横には車両が3両保存されていました。
その中の1両 蒸気機関車 C58 139
網走方面を見ます。行き違い可能だったらしく、分岐付近が残っていました。右側の建物は「駅長の家」という宿泊施設のようです。官舎を利用しているんですかね。
もう夕暮れになり宿に急ぐため、その日は一旦切り上げて翌日再度訪問しました。
駅舎の裏から撮影です。
駅舎は資料室となり、事務室は公園管理人室になっていました。比較的原形をとどめています。
ポイントも残っていました。
駅長の家だけでなく客車も宿泊できるようです。
跨線橋もどきもありましたが、これは復元ですね。
だいぶ原形が失われているとはいえ、これからも残っていきそうな感じでほっとしました。また泊りに行きたいものです。