北海道の廃線を歩く22~旧国鉄湧網線 能取駅~
2007年夏に北海道を旅しました。その時に昔走っていた鉄道の跡を随所で見ることができました。その跡を紹介していきます。今回は旧国鉄湧網線の跡巡りです。
旧国鉄湧網線は北海道東部の都市、網走から名寄本線の中湧別までをむすぶ89,8キロのローカル線でした。主にサロマ湖沿いを通り、日本で上位に入る美しい車窓を誇るローカル線でした。国鉄の分割民営化直前の昭和62年(1987年)3月20日に残念ながら廃止になってしまいました。そのあとをたどりました。
能取駅は中湧別から駅としては11つ目、国鉄時代は駅としては認知されていなかった仮乗降場を入れると20つ目の駅でした。
行ってみると、こんな感じでした。
かろうじてホームの跡がわかる荒れっぷりです。
廃線直後は中名寄駅 にあったような駅舎とホーム、客車があったとのことですが、駅舎はほどなくして撤去され客車とホームがあったそうですが、老朽化で2006年に撤去されてしまったそうです。芭露駅もそうらしいですが、国道から奥まったところにあったために、立ち寄る人が少なかったそうです。
ホーム跡にたち、周りを見渡してため息をつきました。昔の写真を見ると、観光客が乗り降りし、生活の中心でもあった駅が、このような姿になっていくのは本当にさびしいことです。