北海道の廃線を歩く23~旧国鉄湧網線 卯原内駅~
2007年夏に北海道を旅しました。その時に昔走っていた鉄道の跡を随所で見ることができました。その跡を紹介していきます。今回は旧国鉄湧網線の跡巡りの最終回です。
旧国鉄湧網線は北海道東部の都市、網走から名寄本線の中湧別までをむすぶ89,8キロのローカル線でした。主にサロマ湖沿いを通り、日本で上位に入る美しい車窓を誇るローカル線でした。国鉄の分割民営化直前の昭和62年(1987年)3月20日に残念ながら廃止になってしまいました。そのあとをたどりました。
卯原内駅は中湧別から駅としては13つ目、網走からは2つ目です。国鉄時代は駅としては認知されていなかった仮乗降場を入れると網走から4つ目の駅でした。ここは国道沿いに面していて鉄道記念館として残っています。
その裏には蒸気機関車と客車が保存されています。
列車に乗っている感じで撮ってみました。
駅の目の前は能取湖です。
かつては鉄道ファンや観光客がこの景色を見ていたんだろうなと思うと、私も列車からこの風景を一度見てみたかった気がします。
湧網線が廃止された頃はまだ子供だった私にとっては、北海道に来ること自体が夢のような話でした。こうして跡をしのぶことができたのは良かったなと思います。今回で湧網線は終わりです。