オーストラリアNT州 キャサリン駅跡
西オーストラリア縦断の旅の途中に発見した場所です。西オーストラリア縦断の旅の旅行記はこちら 。
キャサリンはオーストラリア中心部の北側。内陸部にある町です。今は南のアデレードから北のダーウィンまでオーストラリア大陸を縦断する「ザ・ガン」号が走っていますが、これは最近の2004年からで、それまでは鉄道は内陸部の中心アリススプリングスまでしか走っていませんでした。でも、それ以前に北のダーウィンからキャサリンまでは1926年に開通し、1976年に廃止になるまで鉄道が走っていました。
現在のキャサリンの駅は市街地の少し西側に移設されていますが、廃止前の鉄道は市街地の中心部を走っていたようで、今でも駅の跡が残っています。
これが駅舎。おそらくホーム側からだと思います。博物館のようですが夕方なので開いていませんでした。
こちらは逆に町側からの駅舎。今は柵で仕切られています
看板。1926年完成を表している物と思われます。
少し北側へ歩くとSLの給水用の塔と思われる建物が残っていました。
さらに北へ、向かうとSLと貨車であろう台車が残されていました。
機関車にはアボリジニー人が書いたであろうアート的な落書きがしてありました。
機関車は北へ。でも動くことは永遠にないのですね。
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写真を撮っていると、この落書きを書いたというアボリジニーからお金をせびられるなど、どうもこの辺は治安が良くなさそうです。そのまま北へ歩きだすと、橋が見えてきました。鉄道橋が今は遊歩道になっているようです。
鉄橋の銘板は1925年完成を記しています。
レールも敷かれていて、かつての名残がそのまま残っている感じです。
キャサリン川を渡ります。
向かいの道路橋から
もう夕方。夕陽が今にも沈みそうです。
ここは景色がよいのでアボリジニーの人たちの憩いの場となっているようで、たくさんのアボリジニーの人がいました。
さらに北へ歩くと、線路が続いています。
廃止になって34年ですが、線路は残っているようです。日本だとはがしてしまうんですけどね。オーストラリア人はおおらかなのか、レールの鉄なんて、大して価値のないものなのかもしれません。
でもこれだけ残っているというのは、昔のキャサリンの人たちにとっての鉄道の価値が大きかったのだなと思いました。いまキャサリンには週に2日旅客列車が運行していますが、観光客向けのようで地元の人はバスか車で移動するようです。