北海道の廃線を歩く5~JR天北線 曲淵駅~
2007年夏に北海道を旅しました。その時に昔走っていた鉄道の跡を随所で見ることができました。その跡を紹介していきます。北海道最北の宗谷岬を巡った後、天北線の跡を巡りました。
JR天北線は北海道東北部、音威子府からオホーツク海沿いの浜頓別を経て最北の街稚内市の南稚内までの148,9キロのローカル線でした。稚内までの鉄道路線としては一番古く、札幌と稚内をむすぶ急行「天北」も走る堂々とした路線でした。残念ながら平成元年(1989年)5月1日に廃止になってしまいました。曲淵駅はその南稚内駅から6つ目の駅でした。
曲淵の集落に入ると、こんな看板が。
曲淵駅へ0,4キロ、鬼志別駅まで23キロなんて看板。もう廃止されてから18年ですよ。まだ駅が現役であるようです、
ただ駅の跡は全くわかりませんでした。天北線が走っていた頃は道道と駅は線路を挟んで反対側だったらしいのですが、道道からこの看板の途中に線路らしきものはなく、断念しました。
代わりにあったのは公園にあった東屋。
こんなものも
これくらいが鉄道の跡を残している物かもしれません。あとで調べてみれば、線路の跡は道道になっているらしいです。
集落もだいぶ人が減り、郵便局も2006年に簡易郵便局に格下げされていました。
ここで稚内市は終わり、天北線はここから猿払村へ向かいます。ここ曲淵と隣の小石駅間17,7キロは国鉄時代、在来線で一番長い駅間でした。この間は本当に今でも何もありません。